家族が統合失調症と診断されたら

統合失調症の回復のために家族ができること

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好転~社会復帰へ(40~50代)

統合失調症を18歳で発病してから36年間におよび治療を続けた男性(54歳・男性)の、40~50代の治療経過をまとめました。治療を続けた結果、思いがけない回復が見られた事例です。

統合失調症の36年間の治療記録実例(40歳~50歳代の経過)

時期 症状など 治療内容 治療の影響
40歳 氷を口の中に入れていると落ち着く。 リスペリドン4mg
クロナゼパム6mg
ブロチゾラム0.25mg
イライラ感が強くなり、将来のことなど心配が一度に浮かんで困惑する。希望がない。水分摂取量が増えた。
40歳 食欲がない。食べたものを吐く。 リスペリドン4mg
ロフラゼプ酸エチル
ピパンペロン
フルニトラゼパム
41歳 不安感が強くなると、氷水と煙草を立て続けに飲む。 リスペリドン2mg
クロナゼパム3mg
フルニトラゼパム4mg
ブロマゼパム6mg
ドスレピン75mg
43~49歳 入院していないときは外来受診を続け、デイケアなどを利用。状態は不安定で将来に対する悲観的な考えや現実的な悩み、不安。思考が混乱し、精神科病院に入院(3回目)。 オランザピン10mg
クロナゼパム3mg
クロルプロマジン
オランザピンが比較的好ましく10〜20mg処方していたが、水分の過剰摂取が続き1日10リットルに達することもあるため、48歳の時にオランザピンをやめてアリピプラゾール6mgを使用。水分摂取量は明らかに減少。
50歳 入院中に罪業妄想が起こり退院要求が強くなったため、医療保護入院に変更。作業療法や福祉ホーム体験入所を経て、52歳で退院。 アリピプラゾール18mg
リスペリドン2mg
抗不安薬ロラゼパム
ロフラゼプ酸エチル
睡眠薬フルニトラゼパム
ブロチゾラム
52歳 地域移行型ホームに入居して定期的な外来受診とデイケア。その後、自室で亜混迷状態で発見されて入院。言動にまとまりがなく思考が混乱しているため、隔離病棟に移動。夕食中に急激な眠気とふらつきが起こる。 リスペリドン25mg筋注
リスペリドン37.5mg筋注
クエチアピン200mg
フルニトラゼパム2mg
6日間の点滴によって精神状態が安定。入院後5ヵ月で退院。
53~54歳 起床は11時頃。起床後も眠気が残りスッキリ目覚めない。昼間も眠く不活発。本人と家族の同意を得て、ヤマブシタケから抽出されたアミセノン(健康食品アミロバン)の投与を開始。 アミロバン3399
(※サプリメント)
表情が良くなり、穏やかで落ち着いた感じ。活気がある。

アミロバン3399投与後の症状の経緯

健康食品であるものの「アミロバン3399」服用後は、統合失調症の症状にめざましい改善が見られました。当時の医療記録を簡単にまとめてみましょう。

月日 症状など
12月9日 アミロバン3399服用後も5日間は11時に起床。起床後も眠気が残っている。服用6日目は8時に起床。スッキリ目覚め、日中の眠気もない。服用1週間で、睡眠が著しく改善。
12月16日 服用2週間目。活気があり会話も増えた。明け方に一度目覚めるが夜10時就寝、7時起床の生活ができるようになった。意欲が出てきて疲れることが少なくなり、他の人とも交流して楽しく過ごすようになった。悪いときは45kgだった体重も59kgに増え、母親は息子が元気になったことに驚いている。
1月6日 表情が良く、落ち着いている。地域活動支援センターに通所して、生活にも乱れがない。睡眠も良く、服薬も規則正しく続けている。
1月17日 表情が良く、穏やか。予定がないときはいつまでも寝ていることがあるので、母親は心配している。本人はアミロバン3399で、うつ状態が改善したと言っている。
1月27日 デイケアでおやつを作ったり将棋をさすのが楽しいと感じられる。センターのスタッフや患者にも友達が増えた。
2月10日 3日間ほど将来のことを考えて、気分が落ち込んでいた。その後は自然に気持ちが切り替えられて、朝早く起床できるようになった。服薬も規則正しく続け、気分が良く意欲も出てきた。
2月24日 アミロバン服用前は妄想と幻聴がありリスペリドンの注射で70%程度の回復が見られたが、30%は残っていた。アミロバン3399を服用するようになって2〜3週間で妄想も幻聴も全くなくなった。
3月31日 1ヶ月間、アミロバンの代わりに抑肝散(漢方薬)を使用。結果としてアミロバンの方が飲みやすく、活気が出ると評価。
5月16日 アミロバン3399の代わりに加味帰脾湯(漢方薬)を使用。やはりアミロバンの方が良いと評価。漢方薬への変更を試みたのは、アミロバン3399が健康食品のため患者の経済的負担が大きくなると危惧したため。
8月18日 アミロバン3399の使用を中止して1ヵ月。意欲の低下を自覚していることから、ふたたびアミロバン3399の使用を再開。
8月25日 意欲が出始める。人と接するのが楽しくなり、将棋を楽しんでいる。低下していた学習意欲が出てきて、頭を使うことが楽しいと感じられるようになる。
 
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