家族が統合失調症と診断されたら

統合失調症の回復のために家族ができること

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症状の出現~治療(10~30代)

統合失調症の治療事例

18歳で統合失調症を発病してから36年間におよぶ治療の結果、思いがけない回復が見られた統合失調症患者(54歳・男性)の発症から30代までの治療事例です。

実際の治療内容と症状の変移を時系列順にまとめてみました。

 

統合失調症の36年間の治療記録事例(18歳~39歳の経過)

時期 症状など 治療内容 治療の影響
18歳 発病。専門学校在学中、命令する声が聞こえて、誰かに操られている気がした。 未治療
卒業・就職 卒業後、事務の仕事をしていたが、周囲の人が自分を追い出そうとしていると考えていた。4年後に退職したあとも、幻聴は続いていた。 未治療
29歳 人と会いたくない。気分の落ち込み。不眠。大学病院精神科を受診。統合失調症と診断される。 ハロペリドール・
スルピリド
軽快したが薬物の使用を少量に留めないと副作用が出やすく、担当医は苦心した。
30歳 家具工場の事務員として勤務。仕事量が増えると無口になり、睡眠障害、イライラ感、作為体験、幻聴が強い。大学病院精神科に初めての入院。 ハロペリドール・
クロルプロマジン
流涎・発汗などの副作用が強く、担当医は薬の選択と容量の調整に苦心。少量の定型抗精神病薬でも自律神経症状・アカシジア(不快感を伴ったじっとしていられない症状)、割れるような頭痛などの副作用が出やすい。
31歳 クリニックに通院。悪い霊にとりつかれているような感じや頭重感、被帽感がある。日中から自宅でゴロゴロしていることが多い。物事を悪い方にばかり考えて困惑。 オキシペルチン120mg
睡眠薬
33歳 精神科病院に入院(2回目)。 少量の抗精神病薬 副作用が出やすい
34歳 クリニックに通院 リスペリドン2mg
36歳 水分の摂取量が多く、コーヒーを1日10杯くらい飲む(多飲は28歳ころから継続)。水を飲むと煙草を吸ったときのように落ち着く。 ピモジド1mg
セチプチリン2mg
抗精神病薬を少量にしないと副作用が出やすい。
37歳 同意を得てオランザピンの臨床試験に参加。 オランザピン7.5mg 多飲が改善。水分摂取量が25%減少。睡眠時間が異常に長くなる反面、抑鬱がとれて明るくなり著しく気分が改善。
39歳 オランザピンの臨床試験終了。 リスペリドン4mg
クロナゼパム6mg
ブロチゾラム0.25mg
せっかちに動作が早く、入浴をしない。氷を続けて口に含んでいる。
 
家族が統合失調症と診断されたら